ベーシックインカムのある社会

アクセスカウンタ

zoom RSS 資本のお金と交換のお金 比率

<<   作成日時 : 2011/09/23 00:46   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 3 / トラックバック 0 / コメント 0

 4月に、お金には「資本のお金と交換のお金」があり、今の日本で資本のお金はたくさんあるが、交換のお金が不足しているのだ、ということを述べました。それを数字にしてみます。

 交換のお金はGDPを考えます。GDPは、実際にモノやサービスとの交換に使われたお金の総額です。すべての人の支出の合計なのです。
 資本のお金は、金融資産全体を考えます。

 金融資産というのは、一口で言えば人々が持っているお金の総額です。ただし、現代では「お金」といっても現金とは限りません。現金だけでなく預金も「お金」です。預金のままで、支払いができます。
 貸したお金も、自分のお金の一部です。社債や国債などの債券類も預金みたいなものです。株式も、値段の変動はありますが、いつでも換金できる預金みたいなものです。保険や年金の積立金も、いつか返ってきますから、預金のようなものです。これらすべてをまとめて金融資産と呼んでいます。

(兆円) GDP   金融資産  GDP/金融資産
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 1970   73     296      0.247
 1980   243    1501     0.161
 1990   443    4456     0.099
 2000   503    5635     0.089
 2009   471    5508     0.086

 70年には、金融資産に対するGDPの比率は高かったのでしたが、どんどん下がっています。この様子を、グラフにしてみました。1970年に約0.25だった比率は、70年代と80年代にどんどん低下します。70年にはGDPを稼ぎ出すのに、GDPの4倍くらいの金融資産があれば足りていました。
画像


(国民経済計算年報 平成22年 より)

 この間、GDPも増え続けていましたから、この比率低下は、金融資産の伸びがGDPの伸びよりはるかに大きかったことを示しています。
 この時期は、高度成長が終わって安定成長期になりました。利益率の高い投資が減りました。また、値上がり益を目的として不動産と株式に対する投資が多くなります。不動産と株式に対する貸し出しが増えて、お金の総量はどんどん増えたのですが、経済活動そのものはそれほど増えていなかったのです。

 1990年、バブル崩壊によって、この比率低下は終わりました。不動産と株式を買うための銀行貸し出しが増えなくなりました。そのためお金の総量が増えるということがなくなりました。しかし、比率は元には戻りません。資産の価値を保つため、低金利政策で、お金の総量が減らないようにしているのです。

 現在のお金のかなりの部分は、経済活動による収入とはあまり結びつかずに、貸し出しや不動産や株や債券になっています。しかし、生産活動を維持するのに、こんなに金融資産は必要ありません。貸し借りが水ぶくれしているのです。たとえば、税収の20年分も発行された国債は、水ぶくれ状態です。
 現代のお金は、貸し借りの関係を元にしています。貸し借りの、貸しのほうをお金と考えているのです。お金が価値を持つかどうかは、借りのほう、つまり貸し出しや債券に、資産や収入の裏付けがあるかどうかなのです。

 銀行貸し出しによってお金が増えるシステムでは、金利をいくら下げても、資本のお金しか増えません。不況下では、生産活動や収入の増加に結びつかないのです。交換のお金、つまり生活のためのお金は、増えないままです。

人気ブログランキングへ ブログランキングに参加しています




テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 3
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文
資本のお金と交換のお金 比率 ベーシックインカムのある社会/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる